ぺんぺん草

さすがに半年近く放置していると、つまらんスパムコメントがついたりするものだ。
その都度見つけては消しているけれど、正直めんどくさい。
そういえば、さっき読んだ漫画に「『達成感』と『めんどくささ』はもれなくセットになっている」というセリフがあった。けだし、名言である。そのめんどくささを乗り越えられるかどうかで、いろいろ違ってくるものなのだろう。
立秋も過ぎたことだし、出しそびれた夏の句をひそかに公開してみよう。


ひとつずつ鍵盤たたく夏の夜
モノクロの写真のごとく灼かれをり
もういいと笑ふ他なき酷暑かな
古本のやうな梅酒を眺めをり
夏の夜の生け贄となり赤子泣く
冷房の止まりし部屋で残業す
まつすぐに布を裁ちたる涼しさよ
評判の冷し中華に首傾げ
片蔭に定員のあり立ち入らず
炎帝は制御不能となり給ふ
生を乞ふ赤子のやうに夕焼空
白扇や目が笑わない課長補佐