俳句が「来て」いるのか

はてなが「はてなハイク」なるサービスを始めた。
この「ハイク」とは、言うまでもなく「俳句」のことだろう。とはいえ、やってることはいわゆるtwitter系のミニブログの発展形で、今し方のぞいて見たらずいぶんと品のない状態になっていた。まあおよそ俳句とは無縁の世界になるのだろうけど、新サービスにこういう名前をつけられると、ちょっとドキリとしてしまう。
もうひとつ、先日のデイリーポータルZに「ドキュメント・生まれて初めて句会で自作の俳句を詠んだ」という記事があって、これまたドキリとしてしまった。
私は俳句を始めて1ヶ月ちょっとになるが、未だに句会というものに参加したことがない。リアルはもちろん、ネット句会にすら及び腰である。そんな私にとって、この記事は実に興味深いものがあった。というか、非日常ネタのオンパレードであるデイリーポータルZで俳句が取り上げられたということに、良くも悪くも注目せざるを得ない。これははたして、俳句というものに対する興味なのか、あるいは俳句というものは一般の人にとっては所詮「非日常」であって、ネタでしかないのか。まあ、芭蕉自ら「夏炉冬扇」と呼んだ世界であるからして、やはりあの記事はネタと考えるべきなのだろう。
それにしても、俳句未経験の人がいきなり句会デビューする姿には少なからず動揺を覚えた。「先を越された」という表現は一方的な思い込みかもしれないが、そんな気分である。私も勇気を出さねば。
Web上の有名サービス、有名サイトに立て続けに登場した2つの「俳句」。はたしてこれは何かの兆しなのだろうか。それとも単なる偶然だろうか。