金と銀

そう、自分の句を恥ずかしいと思ったのは、昨日の読売新聞朝刊の「編集手帳」にこの句があったから。

金銀の紙ほどの幸クリスマス   沢木欣一

クリスマスのささやかな幸せの気分が金銀に彩られて表現されている。悔しいくらいに素晴らしい。
あるいは、クリスマスに騒ぐ世間に紙のような薄っぺらい幸福を見たとすれば、それはそれで的を射ているようにも思う。
いずれにしろ、クリスマスを絶妙に詠みきっている。頭が下がるばかり。
いつかは、これに負けないくらいの句を詠んでみたい。