目白句会

先週の土曜日、「豆の木」の目白句会に参加してみた。
木曜句会と何が違うかというと、木曜句会が兼題であるのに対して、目白句会は全部席題なのだ。8つの席題で30分即吟、しかもこれを3ラウンド行なう。もはや句会というか、俳句のサーキットトレーニングである。
以下、出句を並べてみるのだが……こういう状態だったので、(一部持ち句、既出句を含むが)まともにできた句はほとんどない。点数など、言わずもがなである。いずれも今後推敲すべきものなので、出来云々は問わないで頂きたい。


第1ラウンド:「うちわ」「炎」「百合」「月」「箱庭」「つかむ」「金魚」

家中で団扇を探す風呂上がり  独楽
炎昼や廃品回収迫る声  独楽
ソーダ水頼みし後の番茶かな  独楽
父の忌に百合を飾りし客間かな  独楽
真夜中の夏満月は熱を帯び  独楽
箱庭にウルトラマンが立ちにけり  独楽
栄光を掴まんとして汗をかく  独楽
取り急ぎ金魚に見せる万馬券  独楽


第2ラウンド:「ビール」「鉄」「袋」「麻」「水」「穴」「熱帯夜」「華」

それではと掲ぐビールのぬるさかな  独楽
夏休み俄か鉄子のかしましき   独楽
袋とじ破られてをり木下闇   独楽
冷房の効かぬ歯医者の麻酔かな  独楽
ケータイの電源を切る氷水  独楽
風穴の開かぬ会議や油照  独楽
右を向き左に戻る熱帯夜  独楽
発端は冷し中華のマヨネーズ  独楽


第3ラウンド:「ポー」「少」「肉」「門」「草」「からだ」「遺産」「胃酸」

鰻屋のポーカーフェイス匂ひたつ  独楽
プールへと少年たちの二次曲線  独楽
贅肉を隠す水着に挑みたり  独楽
閉門を告げるチャイムや夜の秋  独楽
主無き更地の草に夏の蝶  独楽
身体ごと入れてしまひたき冷蔵庫  独楽
夏の果社長の胃酸過多止まず  独楽
負の遺産残して終る祭かな  独楽


以上。うーん……恥ずかしい(汗)。
まあ、今回はどうにか最後まで食らいついていけたことを収穫としよう。
もっと回を重ねれば俳句的足腰も強くなっていくと思われるので、次回以降も参加できるようにしたい。
それまでに、もっと勉強しておかねば……。