ネット句会に参加してみた

先月と同じ轍を踏むまいと、現代俳句協会(以下「現俳協」)のインターネット句会に投句をした。ネット越しとはいえ、自作の句を句会に出したのはこれが初めてである。自分の拙作が少なからぬ人々の選句の目に触れているかと思うと、何やら背中がむずがゆいような気分になってくる。それなりに自分ではマシと思える句を出したつもりだが、はたしてどうなることか。まあ、今回は1点でも頂ければ良しとしよう。
そして、今月もドカンとやってきた、投句の山。その数、実に1152句(!)。投句をした以上、選句もするのが当然の礼儀。先月はさぼってしまったが、今回はさすがにやらねばならない。愛用のスマートフォンに投句リストを入れて、通勤電車の中でちまちまと読んではチェックを付けていく作業。ようやく半分弱を見終えたが、目が疲れてしかたがなかった。
選句をしていて思ったのは、2つ。
ひとつは、人の作った句を見るのは楽しい、ということ。どの句にも作者がなにがしかの意識を傾けた跡があるので、それをたどるのがなかなかに面白い。詩情に富んだ句であれば、なおのことである。
もうひとつは……不遜を承知で言わせてもらうと、「玉石混淆」の「石」が、あまりに多い。初心の私が見ても「これはちょっと……」と思う句が思いのほか大量にあって、正直なところ戸惑っている。もっとも、自分の句もそんな「石」のひとつに過ぎないのかもしれないし、「この句はここが良くない」と思いながら選句することで、文字どおり「他山の石」とすることもできる。これはこれで勉強になると思いたい。
それにしても、あまりの数の多さには辟易する。「1000句」以上から「選句」するなぞ、洒落にもならない。今はひと月に5句投句できるシステムになっているが、せめて2句程度にすべきだろう。