相性の問題?

どうも、自分は春の季語と相性が良くないらしい。
明るくて開放的な雰囲気あふれる春の季語が、どうにも性に合わないようだ。歳時記を読んでいても、どうにもイメージが湧かない。むしろ、暗くて寒くて厳しい感じの冬の方が、なんぼか詠みやすい気がする。
……要するにこれは、自分の性格が暗いということだろうか(汗)。
性格はさておき、おそらく自分が新潟出身ということも関係しているのであろう。ご存じのとおり、新潟の冬といえば雪である。空は毎日灰色で、海は常に大荒れ、時折冬の雷がものすごい勢いで落ちることもある。ほぼ毎日きれいに晴れ渡っている関東地方の冬とは、気象的なインパクトが全く違うのだ。そういう環境で育ってきた身には、冬という季節はとても印象深いものとして記憶されている。むしろ冬に親しみを持っていると言ってもいいだろう。となると、やはり歳時記的にも冬の季語の方がイメージが湧きやすいし、使いやすくなるのだ。
無論、新潟にも春がないわけではないのだが、冬に比べるとこれといった特徴もなく、印象はかなり薄い。春の季語をたぐると「残雪」「斑雪(はだれ)」といった辺りが気になるのは、やはり雪国生まれの性なのだろう。
と、いうわけで。
句会を前にして、作句は遅々として進まない。入院ボケからのスランプも手伝って、これだと思える句が全く出て来ない。句にがっちりと主観的イメージを乗せることができないのだ。これはほんとに、正直、困っている。まあ、ここで困った困ったと訴えたところでどうなるものでもないのだが。これもひとつの壁なんだろうと思って、どうにか乗り越えたいと思っている。