自らと戦う日々

現代俳句協会のインターネット句会に参加しようと、会員登録をしていたのだが……20日締めということを知らず、投句が間に合わなかった。今日になってメールで選句の知らせが来て、自分のヘマに気づいた次第。ああ、なんてこった。
それにしても、メールで送られてきた投句は1000以上。この中から5句選句せよとのお達しなのだが……なんだか、ものすごい無理難題に思えるのは私だけだろうか。それとも、ネット句会とはこういうものなのだろうか。
まあ、何にせよ始めたばかりなので、右も左もわからない。これから追々学んでいくことにしよう。

反面教師

で、そのドカンと届いた1000以上もの投句なのだが。ざっと見ていくと、「これはやっちゃいかんな」という表現が何となく見えてくる。

  • 主観的な「見たまんま」はつまらない
  • 大げさな暗喩はかえって興を削ぐ
  • 無理に気取った表現は恥ずかしい
  • 擬人化は極めて慎重に、というかむしろ避けるくらいで
  • 「あれがこれしてこうなった」的な表現は「ああそうですか」で終わってしまう
  • リアルに物騒な表現は避ける
  • 強引な取り合わせは白ける
  • 擬音はよほど効果的に使わないと滑る
  • 取ってつけた季語では意味がない

等々。いくつかは自分の句にも当てはまることなので、改めて反省したい。
いま一番難しいと思っているのは、ありのままを描きながらそこに感情や余韻を含めること。五感で得たものから感じたことを抽出し、エッセンスだけを具象として取り出し、結果のみを描く。なおかつ、季語が持つ雰囲気と連動させる。これがもう、実に難しい。多分、慣れればさらりとできるようになることなのだろうけど、できないうちは頭の中で七転八倒するような思いで推敲を繰り返さなければならない。しかも、どこまでいっても満足した出来にならない。自分の表現力の拙さにいらだってくる。特に俳句に適したボキャブラリーが足りないのが厳しい。これもやはり習熟するしかないのだろうが、我ながら実に歯がゆい。ああもう、自分の経験値の低さが情けない。
経験値を稼ぐには、とにかくたくさん句を詠むしかないだろう。ただ、ひとりよがりにもなりたくないので、ある程度自信がついたら誰かの指導を受けることも考えねばなるまい。ただ、今はそれ以前の段階なので、納得いく句ができるようになるまでは独学で学ぶことにする。
「あなたには巧夫が足りないわ!」
へえ、ごもっともで。