スランプ。

四日、仕事始め、初電車。季語には困らない1月4日であったのだが。
どうにも冴えない。いい句が出来ない。どうひねっても出てこない。
月並みな超安全牌な句はできるのだが、そこから先に発展しない。自分でわかってて言うのも何だが、

  • 発見がない。
  • 飛躍がない。
  • 詩情がない。

ないない尽くしで切りがない。なんつーか、自分の頭の凡庸っぷりに嫌気がさしてくる。いいのか、これで!?
思うに、怖がっているのかもしれない。下手な句を詠むまいと、守りに入っている気がする。いや、誰から何を守っているのかわからないのだが、とにかく守勢に回っている。初心の分際で守るも攻めるのないのかもしれないが、自分で作っていて「これだー!」と思える会心の作が出来ないのは、やはり面白くない。
やはり詩というものは一読して「おお!」と思えるものでなければならないと思う。そうでなければつまらない。手堅い表現でじんわり読ませるのもいいが、今はインパクトを与える句に魅力を感じている。つーか、角川の俳句歳時記の例句がどれも手堅すぎるのがいかんのかもしれない。季語を調べていると、ついそっちの方向に引っ張られてしまう。勉強にはなるのだが、痛し痒しである。もうちょっといわゆる「現代俳句」なるものを読んで発想力を鍛えた方がいいのかもしれない。
どんな具合にダメなのかを示すために、今日作った句をあえて晒しておく。
目覚ましを慌てて止める四日かな
キーを打つ音まばらなり事務始
残業のタイムカードを押す四日
……陳腐である。恥ずかしい。この貧相な発想ぶりをどうにかせねば。